ROLEX サブマリーナ オーバーホールと小鉄車交換
今回の事例は、ロレックスのサブマリーナです。
ゴールドと青いベゼルが華やかなモデルです。
ご相談内容は「針回しができない」という症状でした。
まずは、リューズを引っ張って回してみましたが、針が動きません。
この症状で、多くの事例として考えられる原因は、リューズ部品の破損です。
リューズの動きは、裏蓋側から確認します。
連動して巻き芯も回転していますので不具合の原因はここではないようです。
次に表側のパーツから故障個所を確認します。
文字盤を外し、ムーブメントをケースから慎重に外します。
次にカレンダー板を外して、この下の歯車を確認します。
その歯車が針回しに直接関連するパーツです。
コテツとも呼ばれる歯車(小鉄車)に欠損を発見しました。
歯の欠けがはっきり分かるかと思います。
ムーブメントの中心にあるに芯にあたる筒状の金具は、ツツカナとも呼ばれます。
それからつながる歯車に欠損があります。
いわゆる、長年の使用による劣化といわれるのは、この場合機械油の量が減ったため、動きが滑らかさがなくなり固さが出てきます。
その状態で力任せに動かそうとすると、部品に負担が欠けてしまう場合があります。
歯車の欠けの修理は難しいので、お客様に確認の上、交換となります。
この後、欠けた歯を時計内部から取り出す為に分解して洗浄も致します。
幸いなことに無事に原因が特定でき、喜ばしい事例となりました。
ご利用、誠にありがとうございました。
修理料金:59,184円(税込)
修理期間:4週間
交換部品:小鉄車 16,200円(税込)
修理内容:オーバーホール 42,984円(税込)