ROLEXデイトジャストキャリバー3186 組み立て
今回は組み立て作業の内容をご紹介します。
ロレックス デイトジャストメンズ 組み立て行程
キャリバー3186
テンプのショックバネが新しい、比較的最近のモデルです。
その為、交換部品も必要ありませんでした。
今回は組み立て作業の内容をご紹介します。
お預かりした時計はまず専門の時計修理師が分解し、
修理内容を確認して、お見積りを提示します。
その後洗浄、修理不可な部品は交換品を用意し、
すべての部品をそろえてから組み立て作業に入ります。
したがって、部品がなかなか揃わない場合はお待たせしたり、
誠に心苦しいのですがお断りする場合もございます。
まずは心臓部のテンプを取り付ける部品を固定します。
テンプは破損防止のため、土台に取り付けた状態で洗浄します。
古くなって粘りの出てきた時計内部の潤滑油は
洗浄の時点で完全に取り除いております。
各部品に応じた種類の違う油を千枚通しのような
オイラーという専用工具を用いてごくわずかに塗り、
動きを確かめながら
慎重に組み立てを進めます。
組み立て時と違い、2倍から3倍の時間がかかります。
まず針を固定する筒を設置し、ゼンマイが入った香箱、
歯車を受けて固定する部品をとりつけます。
さらに文字盤側に移り、カレンダー版の軸にも、かみ合う歯車にも
動きを滑らかにするためにオイルを塗布します。自動巻き部分の組み立てに入ります
ゼンマイに続くローターの芯は軸になるので、
そこにまず注油します。
続いて赤い切り替え車を取り付けます。
切り替え車が傷むことにより、ゼンマイを巻くときに不具合が
生じやすくなります。それを避けるため、丁寧に注油します。
とても複雑、かつ無駄のない構造ですが、
小さい2本のネジで表面とつながっています。
この後、最終的に針を取付け動作確認をし、
研磨済の外装やベルトをとりつけて完成となります。
ご利用誠にありがとうございました。
オーバーホール ¥42,984(税込)